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【唖然】長時間労働者への医師による面接指導なんて全く意味ないよ

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 『働き方改革』が叫ばれている昨今。

長時間労働なんてと言うと「ブラック企業」などとレッテルを貼られかねない時代だが、まだまだ日本企業には長時間労働がはびこっているのも現実。

かく言う私の会社もその一つだ。

 

私の会社は、誰もが知っているであろうとあるメーカーから仕事を請けている。当然だが、大手メーカーさんから仕事をいただけるのはとてもありがたく、また売り上げも桁違いにデカい。

 

しかし、だ!!

納期がキツい・・・

 

ここ数年の私ときたら、年の半分が超忙しく、残りの半分が超暇という季節労働者のような働き方をしている。大まかに言うと、春夏が暇で秋冬が忙しいというサイクルだ。

 

2017年10月。

今年もまた繁忙期(地獄)が始まった。

 

 

 

2017年10月から2018年2月まで、月の残業が100~150時間と言う日々が続いた。(だからブログの更新も止まった)過去に月200時間と言う記録を叩きだした経験からすれば、今シーズンの残業が少なく感じてしまうのも悪しき感覚なのだろう。

 

www.conilabo.com

 

こんな働き方をしているとやらなきゃいけないのが長時間労働者への医師による面接指導』である。平成18年だかなんかに、安全衛生法とやらで規定され、長時間労働者に対して医師と面談をすることが義務化されたようだ。

※詳しくは厚生労働省のHPを。

厚生労働省:改正労働安全衛生法〜平成18年4月1日、施行〜

 

だが、この面談がツッコミどころ満載なのである。

 

ツッコミどころの前に、面談がどのように行われるかを解説しよう。長時間労働者への医師による面接指導はこんな5ステップでできている。

①:自己診断チェックリストをつける

②:医師にチェックリストの評価点をつけてもらう

③:血圧を測る

④:トークセッション

⑤:終わり

(所要時間:約5分)

 

ツッコミどころその1

まずは自己診断チェックリストをご覧いただきたい。

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この質問にあなたならどうこたえるだろうか。

以下は、あくまで私個人の回答だが…

 

1.イライラする

そりゃ~100時間も150時間も残業を強いられるような仕事だ。1分1秒を無駄にしたくない状況で、わざわざ「病院に行け」なんて言われちゃ~イライラもするさ。

2.不安だ

半年近くも納期に追われて残業してるんだ。その要因は「納期間に合うかな…」っていう不安以外の何物でもないだろうよ。

3.落ち着かない

2でも言ったが、納期に間に合わせるためにこっちは必至なんだ。落ち着ている暇なんて一切ないんだよ。

4.ゆううつだ

納期に間に合わずコケる⇒仕事が来なくなる⇒クビ…もしくは倒産…そんなことを考えてたらそりゃ~憂鬱にもなるさ。

5.よく眠れない

「眠れない」んじゃない。「寝ている時間がない」んだ。

6.体の調子が悪い

この期に及んで、ふんわりした質問してくるんじゃない!!毎日15時間も16時間もデスクワークしてみろよ。そら~腰のひとつだって痛くなるさ。

7.物事に集中できない

仕事に集中していたさ。病院に呼ばれるまではね…

8.することに間違いが多い

間違い?この会社に入ったことかな。

9.仕事中、強い眠気に襲われる

血眼でPCに向かっている俺たちの横で、暇なチームの連中が昼食後の強い眠気に襲われてウトウトしているんだ。マジで襲ってやりて~よ。

10.やる気がでない

出ないやる気も出さなきゃいけないのがサラリーマンだろ?

11.へとへとだ

意味が分からんからパス…

12.朝、起きた時、ぐったりした疲れを感じる

大きな山場を越える業務が終わったんだ!!夢の中でね…。そりゃ~ぐったりもするだろ。

13.以前と比べて疲れやすい

20歳の俺にこの仕事をやらせてみてくれ。違った意味でぐったりするだろうよ。

 

と、まぁ~項目にもよるが、多くの項目で『よくある(3)』という高得点を叩きだすことができる。

100時間を超える残業をしている人は、単にお金が欲しいからなどという安易な理由で残業しているわけではなく、私のように納期に迫られて仕方なく…というパターンが多いと思われる。そんな状況でこのような質問をされたところで、『ほとんどない(1)』なんて回答ができる人が果たしているだろうか?

 

 

 

ツッコミどころその2

上記の自己診断チェックリストを医師に提示するのだが、その後、回答に応じた得点を計算して総合評価点みたいなものを算出される。しかし、それが算出されて高得点(かなりの自覚症状があると判定される)を叩きだしたところで、医師からは「かなり点数が高いね~」というお言葉をいただけるだけだ(私が受診した病院だけかも知れないが)。

一応、産業医として会社側へのコメントを出してはくれるのだが、医者が「もう少し残業減らしてあげてよ~」と言ったところで、会社側にはそれに応じなければならないという法律まではない(と思う)。従って、結局のところ何も変わりはしないのだ。

 

ツッコミどころその3

半年近くも長時間労働が続くと、産業医とも顔見知りになってくる。そうすると言い方は悪いが、医者の面談(診察)もなぁ~なぁ~感がかなり出てくるのが現実だ。

 

医者「今月も残業多いね~」

私 「そうなんですよ…」

医者「まだまだ忙しいの?」

私 「まだしばらくは…」

医者「大変だね~とりあえず血圧だけ測っとくね」

私 「…」

医者「うん、異常ないね」

私 「あ~はい」

医者「後はいつも通り問題なさそうだね~」

私 「いつも通り?」

医者「問題なし!っと」(書類を書く)

私 「あの~」

医者「なに?」

私 「最近、胸の辺りが少し苦しい感じがする…」

医者「あ~神経痛だね!」

私 「えっ…(なんという食い気味)」

医者「多分ストレスだよ」

私 「はぁ…(多分って)」

医者「じゃ~また来月ね~」

私 「(えっ!なんも診てくれないの!?)」

 

この手の面談は診療費がかからない。

素人考えだが、金にもならない患者(客)はとっとと帰そうと言わんばかりに、こっちの話は大して聞いてくれない気がする。厚労省のHPに書かれている法整備の目的を見ても分かる通り、この面談はストレスからくる鬱病対策がメインだ。心的症状ではなく身体的症状の場合は、大した診察をしてくれない。私の同僚も原因不明の発疹があり、同様の面談の際に診てもらったが、ロクに診もせずかゆみ止めだけ処方されたという。

確かに訴えた症状が面談の趣旨(心的症状)とは違うかも知れないが、我々素人からすると今までなかった身体的症状も不安要因であることに間違いはない。出来ればその点も何かフォローする術を設けて欲しいところである。

 

 

この面談を日本全国でどれだけの人が受け、またその中で鬱病など心的症状を未然に防ぐことができた人がどれだけいるのかは知らない。

しかし一番あってはならないのが、長時間労働が原因で本当に鬱病を発症した際に、会社側が「法律にのっとって医師の面談を受けさせていたから、鬱病になったのは会社の責任じゃない」などという逃げ口上に使われてしまうことだ。

幸い私と同じ長時間労働をしている同僚に鬱病患者は出ていないが、みな口を揃えて言うのが「形式的過ぎる」ということ。まぁ~国が定めたことなので仕方ないのかも知れないが、本当にこの制度で鬱病患者を救えるとは思えない。

 

まずは長時間労働を是正する会社の対応が第一に求められるが、人材不足と言われる昨今、私の会社も採用が進まない状況が続いており、人の増員で残業を減らそうという対策はなかなか難しい。当然ながら業務の効率化(自動化)なども進めてはいるが、それに限界があるのもまた事実。

 

月並みな言葉になってしまうが、最終的には社員同士の助け合い支え合いが、お互いのメンタルヘルスを健全に保つ最良の手段なのかも知れない。