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【実録】月200時間残業して僕はこうなった…。

 

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『月200時間残業』

これを経験したことのある人はそれほど多くは無いでしょう。

 

精神障害や過労死などの危険もあるとされる、月100時間を超える長時間残業。プログラマなどIT系の職業にこのような長時間労働が多いとは聞いていましたが、まさか自分(非IT系)がこのような状況に追い込まれるとは思ってもみませんでした。

 

今日は私が体験した月200時間残業の実態と、私に襲った悲劇を実体験をもとにリアルにお話しましょう。 

 

 

【目次】

 

 

 

 

 

 

 

そもそも月200時間残業って法的に可能なの?

結論からして「法的にはアウト」ですよね。

そもそも大前提として『1日8時間・週40時間労働』というのが原則であり、残業を認めるためのサブロク協定においても『1か月45時間残業』というのが限度です。

普通に考えれば月200時間残業ってのはあり得ないことなんです。

 

roudou-pro.com

 

 

 

物理的に月200時間残業は可能なの?

でも実際問題きれい事を抜きにして考えれば、法律の上限を超えてでもやらなきゃならない状況って起きてしまうのが事実です。

「じゃ~月200時間残業って物理的に可能なの?」ってことで考えてみましょう。

 

【1か月30日・22日出勤・8日休日の場合】を例にしてみます。

  • 200時間(総残業時間/月)÷22日(出勤)=約9時間(残業時間/日)
  • 9時間(休憩1時間を含む拘束時間/日)+9時間(残業時間/日)=18時間(総拘束時間/日)
  • 24時間ー18時間=6時間(自由時間/日)

 

どうですか?自由な時間が1日あたりたった6時間ですよ!?

簡単な計算ですが算出してみるとかなりショッキングな数字だと思います…。

 

この生活をリアルに考えると、朝9時に始業したとして18時まで定時勤務。その後、翌日の午前3時までぶっ通しで残業っていう生活です。

与えられた自由な6時間の中で、朝晩の食事・通勤時間・お風呂・その他諸々の時間をすべてこなさなければなりません。食事・通勤・風呂などはどうしても削るには限界がありますので、結果的に睡眠時間を削るしか方法がなくなるんですよね。

 

でも悲しいかな、やろうと思ってやれなくないのが事実です…。

 

 

 

こうして私の月200時間残業の扉は開かれた

私は出版系の仕事をしています。

「出版系」と言ってもみなさんが書店で目にする本ではなく、各業界の専門職や技術者の方が使われるような専門書的な出版物の制作なのでかなりマイナーな仕事です。

 

業務の流れとしてはこんな感じです。

  • 大手メーカーなどから商品に関する機密書類を預かる
  • 機密書類の中から出版物として公開する(してもよい)情報を精査する
  • 出版物用に内容をリライトする

 

機密書類の分量は、多いと数百種類・数千枚という膨大な量。これら全ての資料を一枚一枚に目を通し内容を精査していく作業は、多くの人員と作業時間を要します。

 

私のチームは当時(月200時間残業前)7名が所属しており、1名のリーダーが業務管理などを行い残り6名が実作業を行うという体制。私は年齢も社歴も一番下であることから、当然のことながら作業者として制作にあたっていました。

 

ところがある時、突如チームの縮小を言い渡されたのです。しかも「今後は2人体制で業務を進めるように」という意味不明な命令。経験豊富なリーダーや先輩社員たちは他の部署へ移動となり、残されたのは一番下の私と2番目に若い先輩社員の2人。

 

『イヤッ!マジでバカじゃねーの!?』

 

当時の私は口が裂けても言える立場ではありませんでしたが、正直その時は経営層の頭を疑いましたね…。

 

というのも7名体制(実質6人作業)で業務を行っていた時ですら、全員が毎日22時まで残業をしなければならない状況の毎日。これを2人でこなすってことは…

  • 4時間(18時~22時まで残業)✕6人✕22日=528時間
  • 528時間÷2人(新体制)=264時間(1人当たりの残業時間)

 

単純計算で一人当たり264時間の残業を強いられると言うこと。

当時の私にしてみれば考えられないことでした。

 

 

 

 

 

 

 

私の生活サイクル

会社命令ですし、とにかく目の前に納期が迫っている状況。『退職』意外に逃げ道は無いので、まずはダメ元で業務に専念することにしました。

 

先ほど挙げた1日18時間勤務とは違い、私の場合は平日の自由時間に少し余裕を持たせて、土日のどちから1日に出社するという感じでやっていました。

スケジュールはざっとこんな感じでしょうか。

 

 【平日】9時~25時:7時間残業/日

 【土日】9時~24時:14時間(休日出勤は全時間残業扱い)

 【合計】7時間残業✕22日+14時間✕4日=210時間

 

 

 

月200時間残業を超えると出てくる症状いろいろ

月200時間って、普通に考えて1か月で2ヶ月分以上の仕事していることになります。

人間の身体って面白いもので、これまで経験したことのないペースで働き続けると、良くも悪くもいろんな症状が出てきますのでその一部をご紹介しましょう。

 

疲れを感じなくなる

最初の方は慣れない長時間残業から、帰宅後はかなりの疲労感に襲われました。しかし日が経つにつれ徐々に疲労を感じなくなっていったのです。

朝が弱い私でしたが、忙し日が続けば続くほど目覚ましより前に起きてしまうこともしばしば。また風邪なども引かずむしろ健康体になったような感じでした。

 

目がおかしくなる

機密書類は小さい文字や数字の羅列。お世辞にも見やすいものではありません。また作業もずっとパソコン相手ですから目は四六時中血走っていました。

そして深夜の帰宅後にテレビを見ながら晩御飯を食べるのですが、目が「これ以上なにも見たくない」と言わんばかりにテレビ画面に焦点が合わなくなります。

 

夜中帰宅してもすぐに寝られない

平日だと25時に仕事が終わり、後片付けして帰宅すると26時(夜中2時)を回っていることがほとんどです。それが週6で続くのですから、本来でしたら疲労困憊なはず…。しかし一向に眠くならないんですよね。

絶対に守らなくてはならない納期に追われているので、常に緊張状態が続いてアドレナリンが出ているんでしょうか?それからというもの夜中の帰宅にも関わらず、毎晩3~4時まで酒をあおるようになりましたw

 

 

 

繁忙期が過ぎて悲劇…

そんな状況が数か月続きましたが、なんとか一番大きなプロジェクトを納期に間に合わせることができました。 それから約1か月後のこと、身体にこんな変化が起き始めたのです…。

 

 

1日目「あっ、虫に刺されてる。」

 

2日目「あれ、虫刺されがチョット増えてる。ダニかな?」

 

3日目「えっ…上半身に赤い斑点がいっぱい…」

 

4日目「マジか…下半身まで…」

 

5日目「嘘やろぉぉぉ…(;´Д`)」

 

異変に気付いて5日で、顔以外の全身の皮膚に、直径5mmから10mmの赤い発疹が無数に浮き出てきたのです。その発疹は痛みどころか痒みもほとんどなかったので、最初は気にしていませんでした。でもさすがに全身となるとチョット不安なので、病院で診てもらうことに。

 

 

私 「虫刺されですか?」

医者「違うね~」

私 「アレルギー性の蕁麻疹とか?」

医者「蕁麻疹はこんなんじゃないよ。」

私 「じゃ~何ですか?」

医者「ん~…」

 

 

そして診断結果は…『原因不明』

 

 

私 「ちなみに、ストレスとかって関係しますかね?」

医者「どうだろうね?…仕事、大変なの?笑」

私 「まぁ~それなりに。苦笑」

医者「お大事に~」

 『クソ!このヤブ医者がーーーッ!!』(心の声)

 

その後、発疹は1か月ものあいだ消えることはありませんでした。結局のところ1か月前までの忙しさが原因なのか、今となっては知る由もありませんが。

 

 

 

最後に

勤務状況だけを見るとブラックっぽく聞こえるかもしれませんが、私の会社は決してブラックではありません。このような勤務状況に追い込まれる背景もいろいろとあり、この時ばかりは仕方のないことでした。また残業代もしっかりと支払われましたので、この頃は「毎月がボーナス」というようなウハウハ状態でしたwww

 

でもやっぱり月200時間を超える残業は「身体に悪い」ってことだけは分かりました。

 

私の場合は上記のような症状だけで済んでいますが、これが1年、2年…と続くと考えれば精神障害や過労死につながることは容易に想像がつきます。

 

最近、会社の福利厚生の一環でメンタルヘルス講座を受講したのですが、仕事のストレスが原因でうつ病など精神障害になってしまう人の多くは、忙しい最中ではなく忙しさが過ぎてしまった後に病気になってしまうのだそうです。

また過労死する人の多くも、死ぬ前日まで健康上の問題はまったく感じないほど元気に働いていることが多いと言います。

 

この話を聞いて私自身『ハッ!』としました。

前述のとおり、私も忙しいときは逆に疲れを感じなくなってかなりの短眠でも元気でしたし、忙しさから解放された1か月後に全身に発疹が現れましたから。

 

今の仕事の「好き・嫌い」や、残業代の「もらえる・もらえない」に関わらず、やはり月200時間残業というのは身体にとってかなりの負担です。仕事やお金は無くなったとしても新たに手に入れることは可能ですが、健康だけは無くなってからでは取り返しがつかないことがあります。

 

もし今あなたがこのような激務にさらされているのであれば、一度立ち止まってみて『この仕事は命をかけてでもやるべき仕事なのか?』と自分自身に問いただしてみてください。